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わたくし達のくらしと防炎品

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どうすると防炎化できるの?-防炎素材、防炎加工-

1 繊維製品を防炎化する製造方法には、以下の2種類があります。

(1)繊維素材そのものに防炎性能をもたせる製造方法

これは主としてアクリル系、難燃アクリル、難燃ポリエステル等の化学繊維を製造する場合に用いられます。これには以下の方法があります。

  • 原料である高分子そのものを合成反応の段階から防炎化し紡糸する。
  • 高分子の中へ防炎薬剤を分散させて、いわゆる練り込み紡糸する。

(2)繊維製品にしてから防炎薬剤で防炎処理加工をする製造方法

これは主として綿、レーヨン、ポリエステル等の織物を製造後に防炎化する場合に用いられます。これには以下の方法があります。

  • 防炎薬剤を水溶液の形で繊維製品に浸漬付着させて、乾燥(又は熱処理)する。
  • 防炎薬剤を上記の方法で繊維製品に付着させ、繊維と防炎薬剤とを化学的に反応させる。
  • 防炎薬剤を分散させた合成樹脂(ポリ塩化ビニルが多い)を繊維製品の表面にコーティングあるいはバッキング(裏打ち)する。

2 合板を防炎化する製造方法には、以下の4種類があります。

(1)常圧浸漬法

合板を防炎薬剤に浸し、これを乾燥する。

(2)減圧浸漬法

合板を入れた容器を減圧にしてから防炎薬剤を容器に入れ、合板の内部まで薬剤を浸透させ乾燥する。

(3)接着剤に防炎薬剤を入れる方法

合板を形成させる際に使用する接着剤に防炎薬剤を入れる。

(4)防炎性能のある表面材を貼り合わせる方法

防炎性能のある塩化ビニールのシート等の表面材を合板の表面に貼り合わせる。

3 可燃性物質(「もえぐさ」)を防炎化する方法としては、以下の4つの方法があるとされています。

(1)「もえぐさ」を不燃性物質で覆う方法

熱により発泡、膨張、ガラス化する防炎薬剤を用い、この断熱層又は不燃性物質を形成することにより火炎をさえぎり、熱伝導をきわめて小さくし「もえぐさ」の熱分解が起こらないようにして防炎化します。

木材、紙等の防炎化がこれに相当します。

(2)「もえぐさ」から出る可燃性ガスを不燃性ガスで希釈する方法

熱分解するときに不燃性ガスを発生する防炎薬剤を用い、この不燃性ガスで「もえぐさ」から発生する可燃性ガスを希釈することにより燃焼反応を抑制して防炎化します。

アクリル系、難燃アクリルやポリエステルの防炎化がこれに相当します。

(3)「もえぐさ」から熱を奪う及び熱から遮断する方法

熱分解するときに大量の熱を吸収する防炎薬剤を用い、この吸熱効果で「もえぐさ」の燃焼熱を奪うことにより熱分解を抑制して防炎化します。また、熱分解するときに不燃性ガスを発生する防炎薬剤を用い、この不燃性ガスが「もえぐさ」の表面にガス層を形成することにより熱伝達を抑制して防炎化します。

プラスチックの防炎化がこれに相当します。

(4)「もえぐさ」の燃焼化学反応を変えて炭化及び脱水反応を起こさせる方法

可燃物は燃えて炭酸ガスと水になりますが、防炎薬剤の酸成分により、燃焼の化学反応が変わり、熱分解により発生した水素は空気中の酸素ではなく可燃性物質の酸素と反応して水となり、炭素は可燃性ガスを発生させることなく、燃えにくい炭素(黒鉛)にかわるものがあります。このように「もえぐさ」本来の燃焼反応を抑制して防炎化します。

セルロース系の防炎化がこれに相当します。

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